お茶席の男袴

今年男袴の調査(アンケート)をし30件ほどの回答をお茶をされている方々から頂きました。
男袴には行灯袴と馬乗りの2種類がありどちらの袴を使用されているかを聞きました
8割りの方が馬乗り、2割りの方が行灯袴でした
馬乗り、行灯袴2種類お持ちの方も5名ほどおられました。
馬乗りを選ばれる多くの方はお手前で袴が広がらない、動きやすいなどの理由でした
自分もお茶席で2種類試してきましたが馬乗りが動きやすく快適でした。
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呉服業界には規制が無い その為本物が失われる

今年3回ほど京都に行きました
様々な問屋さんや職人さんとお話しをした中で共通の話しがコピー商品の存在です 帯屋さんは新作を作る度にコピー商品が作られクレームが来る ある染屋さんは洋服と同じ様に機械印刷でコピーされて仕事が激減、息子はサラリーマンにさせる 後継ぎにはさせないなど 日本には伝統文化に対して規制がほとんど無いので(ブランド品の様にコピー商品などの規制が無い)その為本物が失われる 今年から萬惣の若女将が地元の学校で和裁の先生になりますが和裁も外国でするため日本人の和裁士も激減していますその為教えられる人材を激減、先日教材の浴衣を調達するのに製造元が1つしかない事に驚きました。民族衣装着物が日本人の職人さんが仕上げた着物でなくなる時代が来る事を実感しました 京都の町でも日本の職人さんが仕上げた着物で歩いている方々が少なくなりました ほとんどコピー品なのがとても残念です。
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裃は江戸時代の武士の衣装です
大名や武士はお茶席を許されるとこの裃の生地でお茶席のお着物を作りました 裃は江戸小紋のルーツともされており武士のお茶席での正式なお着物の始りでもありました。
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